どこの販売員も皆「いらっしゃいませ~」の後「良かったら着てみて下さいね」と言いますが、来てすぐには脱がないし着ないって!…なのですが、販売員の人はそう言うんですよね。
あまりに声をかけ過ぎて、お客様もゆっくり商品を見れないのを知ってか知らずか、どうであれ言うんです。本社の人間も「過剰な接客はしなくて良い」とは言わないのです。
販売員はたまに、声をかけない方が良いとみなして、ゆっくり選んでもらっている時に、本社の人間が抜き打ちで見ている事があるのです。
そして後からああだこうだと言われます。あたかも自分が接客したら売れていたと言いたげに偉そうに。
人は誰でも先の事など分からないのに、まして自分は遠くで見ていたのに「接客していたら…」といった、とんでもない設定で話すから不思議です。
ゆっくり商品を見たい人も少なくないはず
大胆な言い分であり、まさに未来に開ける道は幾通りもあるというような、実はコイツおおらかでイイヤツなんじゃないか?とさえ思ってしまいながら私達は口先だけで「申し訳ありませんでした。もっとお客様にお声をかけるべきでした」とそいつに謝るのでした。
ミーティングでそいつらは「色んなお店で接客を受けて勉強しましょう」と言うのですが、接客がうっとうしくてゆっくり商品を見れないと思った事はないのかが疑問でした。
しかしハナからゆっくり見たいとは思っていないのですね。接客にツッコミを入れて優越感に浸っているから、こちらの心配など無用であり、それ以前に毎回大満足で店を出るんです。
こういった人達にああだこうだ言われるのも癪なので、もう、スタッフ達は戦略を大きく変えて一人一人に合った接客を心掛け、自分の顧客を作るのに精を出しています。